KeitetsuWorks
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KATO 白色室内灯セットの取り付け

KATOの白色室内灯セット(11-209)を初めて購入してみました. 最近は車両ばかりに目が行ってしまい,オプションパーツの購入まで手が届かず….

従来製品の新室内灯セット(11-204)は以前に購入したことがありますが,新室内灯セットの光源は電球でした. これに対して,白色室内灯セットは光源に白色LEDを採用しています. 蛍光灯の光を再現できるほか,低消費電力であることが特長と言えるでしょう.

今回は,KATOのキハ52 一般色(6041-1)に取り付けてみました.

パッケージ

パッケージ,説明書ともに英文が併記されています.

パッケージ

セット内容

照明板(透明プラスチック),アルミ箔,基板,カラーフィルター(橙色プラスチック),基板ホルダーが各1個ずつ,集電シュー(銅板)が2個入っています. カラーフィルターは,白色LEDの光を通して白熱灯の色を再現するための部品です. 今回は使用しませんでした.

セット内容

取り付け方法

参考程度に,各自の責任のうえでご覧ください.

1. 車両を分解します

分解と言っても,床下(動力)部とボディに分解するだけです. 床下とボディは,ツメで固定されています.ツメの位置は台車付近(ドア付近)です.

車両を分解します 車両を分解します
2. 基板の裏面にカットしたアルミ箔を貼り付けます(約6mm)

両サイドにある切欠き部分は,アルミ箔に切り込みを入れ,折り返しておきました.

基板の裏面にカットしたアルミ箔を貼り付けます
3. 基板ホルダーを取り付けます

基板から伸びている2本のピンが,基板ホルダーの溝にはまるように注意します.

基板ホルダーを取り付けます
4. アルミ箔を屋根裏に貼り付けます

予め貼り付け位置を確認し,アルミ箔を適当な長さにカットしておきます(今回は105mmとしました.) 皺にならないように載せた後,中心から外側に向けて貼り付けると上手くいきました.

アルミ箔を屋根裏に貼り付けます
5. 照明板をカットします

キハ52は両側に運転台があり,ヘッドライト・テールライトのユニットが干渉するため,照明板はそのまま取り付けられません. 写真の赤線部分でカットします.溝がありますので簡単に折れますが,慎重な方はアクリルカッタなどを使うと良いでしょう. 切断面はやすり掛けしておいた方が無難です.

照明板をカットします
6. 照明板を取り付けます

窓ガラスのプラスチックパーツに,照明板を固定するための押さえがあります. 写真では少々わかりづらいですが,実物をよく見て探してください.4ヵ所あると思います. 照明板を正しく取り付けると,ボディを揺すっても,照明板はグラつきません.

照明板を取り付けます
7. 集電シューを取り付けます

今回のように動力車に取り付ける場合は,集電シューを折り曲げる必要があります. 写真上が折り曲げ前,写真下が折り曲げ後です.

集電シューを取り付けます

側面から見た写真です.集電シューを床下(動力)部に穴に差し込むだけです.

集電シューを取り付けます
8. 3. で組み立てた室内灯ユニットを取り付けます

側面から見た写真です.差し込むだけです.これで取り付け完了です.

3.で組み立てた室内灯ユニットを取り付けます
9. 点灯試験を行います

床下(動力)部とボディを合わせる前に,点灯試験を行います. 点灯しない場合は,説明書をよく読み,問題点を洗い出しましょう.

点灯試験を行います
こんな時は…

・低速で走らせると,列車の動きと同期してチラつく

車輪や動力ユニットのメンテナンスは行っていますか? 車輪が黒ずんでいる場合は,集電不良が発生している可能性が大きいです.

・走行するが,点灯しない

集電シューと室内灯ユニットのピンは接触していますか? アルミ箔とピンが接触していませんか?

10. 床下(動力)部とボディを合わせる

分解とは逆の要領で行います. これで全工程が終了しました.お疲れ様でした.

床下(動力)部とボディを合わせる

他社に比べ低価格ですが,取り付けの容易さはTOMIX製の方が断然良いでしょう. KATOの室内灯は,光源が片側に偏っているため,その性質上,光量も光源側に偏りがちです. しかし,工夫次第で改善できる場合もありますから,試行錯誤してみると良いと思います.